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芸名の話

先日、80年代女性アイドルを1位から16位まで順序付けて並べてみたのですが、なんとなく見えてきたものがありました。ご当人やファンに方には申し訳ないのですが、私は当時から浅香唯があんまり好きではなかった、何か気に入らない感じがありました。

スケバン刑事Ⅲ』もとびとびでしか見ていません。好き嫌いというか、好みはもちろん私にもあったのですが、故なく気に入らないということはあんまりないので、なぜ今一つ浅香唯が気に入らないのだろうとおりおりに考えてきました。

そしてアイドルたちを並べてみて気づいたのですが、名前が嫌いなんだと分かりました。浅香唯、漢字三文字、どれをとっても可愛らしい感じです。そのあざとさ。今は唯なんて珍しくもない名前でしょうが、当時はマンガマンガした名前で、『3年奇面組』のヒロインの名前が河川唯(かわゆい)でした。もっと言えばソープ嬢の源氏名みたいでした。

80年代女性アイドル16人のうち芸名を名乗っていたのは4人、松田聖子(蒲地法子)、柏原芳恵(本名は同じ漢字で読みが「かしはらよしえ」)、本田美奈子(工藤美奈子)、そして浅香唯(川崎亜紀)です。意外と少ないですね。

松田聖子は初出演したドラマの役名をそのまま流用したようですね。有名な日本企業のブランド、MAZDA-SEIKO をもじったという説もありますがそれは後付けの説のようです。どちらにせよ、蒲池という姓は難読ですし、音のイメージもアイドル向きではありません。本名が芸能人向きではないので芸名を名乗ったのでしょう。

柏原芳恵も十中八九、「かしわばら」と発音されるでしょうから、それならば先にそうしておきましょうという、難読系ゆえの芸名です。

本田美奈子は工藤美奈子で何の問題もないようにも思いますが、これは同期に工藤夕貴がいて工藤が先行して売れていたために名前が被らないようにとの配慮があったそうです。姓は同じでも名前が違えばもちろん別の名前なのですが、工藤(夕)、工藤(美)と表記する必要が場合によっては考えられるので、避けておいた方が無難という判断だったようです。

芸名と言っても、上記三人はそれぞれ事情があって、しかも柏原芳恵と本田美奈子は本名に近い名前を名乗っています。

浅香唯の場合は、それらから比べると実にあざとい、そういう感じがします。ほら、かわいいだろう、おまえらこんな名前が好きなんだろう、と足元を見られているような気がします。

でも彼女の場合、それで成功したんですから、売り方としては正解だったんでしょうね。

 

今は滅多に芸名をつけない、つける場合は Gackt とか、マキダイとか、それって人間の名前ですかというレベルにまでいじってくることが多いようです。

けれどもそれも痛しかゆしで、本名だからと言って、先に似た名前の人がいる場合は変えて欲しいですよね。

岩崎宏美岩崎ひろみとか。ただ、ふたりっ子の方の岩崎ひろみさんをフォローすれば、彼女が登場した頃は、思秋期の岩崎さんは確か益田宏美さんと名乗っていたはずです。これも本名だからと言って、結婚したからと言って屋号を改名するのもなんだかなと思います。荒井由美松任谷由実とか。離婚したらどうするんでしょうか。

ユーミンさんは八王子でぶいぶい言わせている荒井と言う商家の苗字が嫌で嫌でしょうがなかったそうで、松任谷ってノーブルな感じがして素敵と思ったそうなのですが、松任谷という姓も商家の姓ですね。松任と言うのは加賀の町で、柴田勝家が滅ぼされた後、恩賞で前田利長に与えられた領地です。その松任の商家だから松任屋、屋が谷に転じて松任谷、です。

ま、それはどうでもいいんですが、ノーブルで言うなら岩崎宏美さんが一時名乗っていた益田という姓は正真正銘のノーブルです。三井の大番頭、益田鈍翁の子孫ですから。岩崎宏美は三菱の岩崎家とは関係が無いでしょうが、「岩崎」さんが三井の大番頭の一族に嫁ぐと言うのもなかなか奇縁ですね。ちなみに、三菱の岩崎家と遠縁にあたるのは中島みゆきさんです。

岩崎宏美は嫁いだ家が大層な家だったので、それで嫁ぎ先の姓に改めたのでしょうか。何か圧迫があったのでしょうか。

益田宏美であった時期、嫁姑売りという不思議な売り方を益田宏美はしていました。一家に有名芸能人がいれば、兄弟姉妹がつてでデビューするということはわりあいあるんですね。

岩崎宏美岩崎良美中森明菜中森明穂松本伊代松本伊代姉、石野真子石野陽子いしのようこ)、斉藤由貴斉藤隆治松本隆が原作・監督を務めた映画『微熱少年』に主演)、中山美穂中山忍

でも嫁のつてで姑を売り出すという例は今のところ、益田宏美しかありません。菊池桃子と五月みどりも一時期、セット出演をしていたことがありましたが、彼女らの場合はそれぞれで独立した知名度がありますから。

そう言う事情もあって、岩崎ひろみが出て来た頃は岩崎宏美は益田宏美だったので、情状の余地がありますが、ややこしいには違いないので、やっぱり後から出てきた方が名前を変えておくべきでしょう。

竹下総理の孫のDAIGOとメンタリストDaiGoも相当にややこしいですが、これだけややこしいならDAIGO1号、DAIGO2号と名乗って欲しいです。